中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

IS(イスラム国)問題を考える(3)

 仏教は争いの少ない平和的宗教だと言われている。
 仏教の場合も数えきれないほどの宗派に分かれている。
 仏教はブッダの教えだと言われているが、それは違う。
 ブッダの言葉を守っている宗派もあれば、まったく違うんでは
 ないかとおもわれる教えを説く宗派もある。
 政治的に深くかかわっている大きな宗派は10を数える。
  イスラム教の場合はどうか。
 イスラム教の場合は、キリスト教や仏教ほど宗派が分かれては
 いない。このことが反って対立を深める結果となっている。
 どの宗教の場合も、経典の解釈の違いで宗派が生まれると
 いうことになっている。実際には、人間臭い事情で対立が生まれ
 どんどん宗派が増えていくのです。
  イスラム教の場合は、開祖であるムハンマドマホメット)の没後に
  後継者争いから二つにわかれてしまった。
  開祖が残した「慣行(スンニ)」と「教え」を重視したいと唱える1派が
  「スンニ派」となり、開祖の血を引く人を後継者としたいと主張する
  「シーア派」に分裂した。
  世界的なイスラム教徒の人口比から見ると、スンニ派が9割でシーア派
  1割と言うことになっているが、話はそう簡単ではない。
  大きな争いの発端となったのが1979年のイラン革命であった。
  少数派であるシーア派によってイラン革命がおこり、少数派のシーア派
  元気を取り戻したことから、スンニ派が黙っておられない・・と言う事態に
  向かうことになった。
  スンニ派の中には原理主義で構成されるグループがいて、過激な活動
  でイスラム統一を目指している。
  (続く)