中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

サウジとイランの国交断絶は予想されたこと

 サウジアラビアとイランの国交断絶は予想されたことだった。
 アメリカが長い間「テロ支援国家と認定していたイランとの間で
 和解が進み、アメリカの同盟国であったサウジとの間に隙間風が
 吹いていて、いつサウジとイランがどのような形で断絶するのかと
 思われていた。
 なんと、サウジアラビアが2日、イスラムシーア派の高位聖職者
 ニムル師らを処刑したことを受け、シーア派大国イランの首都テヘラン
 抗議活動が起こり、暴徒化した一部がサウジの大使館内に乱入、
 火炎瓶を投げつけたことなどを理由にサウジが国交断然を決定したようだ。
 ISの台頭によってアラブ地域の勢力図が大きく変わりつつある。
  分りやすく一言で言うならば、アラブは「アリババ」の時代からあまり変化
 していないということなのだ。このことは、前にも書いた。国家と言うよりも
 日本の戦国時代のような状態が21世紀になっても続いていると思えば
 分りやすい。
 これも前に書いたが、アラブ問題に欧米諸国が割り込み、勝手に国境設定
 したことが、今日の混乱の原因を作っている。
 アラブはアラブに任せることが最も賢明な解決策なのだが、欧米の勝手気ままが
 中東を引き裂いている。
 もちろんのことだが、これには深いわけがある。
 どうして、欧米が・・と言うよりこの場合は英国に責任があるのだが…
 世界史的にみて、英国はなぜこのような線引きをしたのか・・・
 それは、中東にイスラエル国家が成立したことと深い関係があることは、歴史を
 紐解けばすぐに理解できる。
 中東の国々の国境線はだれが決めたのか? それを探ってみればわかります。