中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

そうだったのか・大阪偕星学園、甲子園出場の陰に

  夏の甲子園出場を決める大阪府の決勝戦を見た。
 大阪偕星学園大体大浪商に競り勝ち、1931年の創部以来、
 85年目にして初めて甲子園の切符をつかんだ。
 大阪桐蔭高校に勝った時点で、初めて大阪偕成学園高校という名を知った。
 2011年監督就任後、猛練習でチームを強化してきた山本セキ監督(47)は
 「子どもたちに感謝したい」と号泣した。
 この時点で、激戦区の大阪を勝ち抜いた大阪偕星学園と言う学校のことを、
 勘違いしていた。学校の知名度を上げるために強化選手を集めた新設校だろ
 うと思っていた。
 甲子園出場が決まって学校から新しいデザインのユニホームをプレゼント
 されることになり、山本皙監督(47)が、これまでの苦しかった財政事情を
 次のように語った。
  同校野球部はこれまで用具メーカーを通さず、ユニホームや道具を購入して
 きたらしい。
 「ダイレクトメールで販促される“廃盤”を使っていた。去年のデザインで
 在庫処理になるものを格安で売ってもらっていた。
 練習用のユニホームは上下500円、試合用でもストライプ柄にKのマークが

 入ったもので上下1万円。スパイクは980円だ。
 山本監督には理念がある。「スポーツってね、国籍、肌の色、お金持ち、

 貧乏とか関係ないんですよ。野球がうまい奴が勝つ。
 「この学校でもお金がない子たちにすべてを合わせるようにしている。

 遠征費も1日3食ついて2500円のところに泊まってきた」と生徒たちの
 家庭環境に配慮したチーム作りをしてきたという。
 凄い指揮官だ。戦場でもこのような指揮官のもとでは頑張れる。
 最近では、学校の知名度アップのための「強化選手集め」が多くなっている。
 その一方で、何かと問題を起こす野球部の選手に学校のイメージが損なわれる
 のを嫌がって、野球部をなくす学校もある。あの有名だった大阪のPL学園は、
 近いうちに高校野球界から姿を消すようだ。今年の春から野球選手を入れて
 いないし、来年も入れる予定はないとのこと。
 選手たちは監督もいない中でベスト16まで頑張ったというのに。