中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

JR西日本の予告運休は是か非か

 19号台風に備え、JR西日本は台風が来る前日から異例の予告
 運休を発表し、予告通りに運転を中止した。
 当日は祝日と言うこともあり、さほどの混乱はなかったと思うが、
 事前に運休を知らなかった人たちには迷惑千万の思いだったこと
 だろう。
 私鉄各社は、台風には柔軟に対応して、大きな混乱がなかっただけに
 JR西日本がとった措置には賛否両論がある。あなたはどちらだろうか。
 私の考え方を書いておく。
 はっきり言って、JRは責任逃れをしているにすぎない。
 最近、JR西日本の尼崎事故について、当時の歴代社長3人の
 責任が改めて問われている最中でもある。
 責任問題の中心は「事故を予測できなかったのか」と言うものである。
 あの急カーブを、規定速度を上回った場合に脱線がありうると予測
 できなかったのか…と、問われている。
 それならば・・・・と言うわけではないと思いたいが、JRは「予測可能な
 事故を防げばいいのだろう」と・・・台風によって、何が起こるかもしれ
 ないので予告運休した…のではないかと私は思っている。
 これが祝日ではなく平日だったらどういう判断をしていたのだろうか。
 運休となれば、多大な経済的影響を及ぼすだけに問題化するだろう。
 スーパー台風と言われていた台風も、九州に上陸したころには
 970ヘクトパスカルあたりまで勢力が衰えていのだから、柔軟に対応
 しても問題なかったはずである。
 その証拠に私鉄各社は、見事な対応をして見せた。もちろん路線の
 範囲が違うと言えばそれまでだが、今回のJRの対応は「嫌味」に感じて
 しまう。傲慢なやり方ともいえる。
 この程度の台風で、今回のような措置が今後も取られるとしたら、
 何をかいわんやである。
 予防措置として高く評価する評論家?もいるらしいが、今や日本には
 「責任逃れ体質」広まっている傾向があることに、私は危惧を抱いている。
 自治体は「避難勧告」さえすれば責任を回避できると考えているようだ。
 気象庁も、やや大げさな表現で注意喚起する傾向にある。
 すべて根本的に「責任回避」なのだ。国民は子供扱いなのだ。
 危ないよ、そっちに行っちゃだめだよ、早く家に入りなさい・・と言われて
 いるようなものだ。
  それにしても、今回の台風で怪我をした人たちの多くに「不注意」だった
 要素が多いのにはあきれる。少し気を付ければ怪我をしなくとも済んだ
 はずの人が怪我をするケースには同情の余地もない。
 高齢者にも、このようなケースがみられたのはどういうことか。
 これまでの人生経験を生かせなかったのは、痴呆があったからな
 だろうかと、別の意味での心配もある。