ちょうど今、テレビでは仲井真知事の会見が行われている。
辺野古埋め立て承認についての記者会見である。
たどたどしく文章を読む知事の姿をみていると気の毒な気がする。
仲井真知事が検査入院と称して東京都内の病院に入院したと
いうニュースが流れた時から、予感があった。
腰部脊柱管狭窄症だとのことであるが、沖縄の病院で検査が
できないというほどのものではないと思うからだ。
政府との交渉を煮詰めておいた上で、県債入院を理由に上京し
安倍首相との会見の場に出るという演出をしたように思える。
安倍首相が沖縄を訪問すると周囲が大変だろということで、このような
演出を考え出したのだろうと思う。
さて、仲井真知事は、民主党政権時代の首相たちには、けんもほろ、
門前払いというとても高飛車な対応をしてきたことが印象に残る。
それなのに、今回は安倍首相からの提案を「悪露どくべき立派な
内容だ。さすがに安倍首相だ。何から何までよくしていただいた。」
と、容認ありきの態度を示したのには驚いた。
しかし、安倍首相が提示した「振興案」や「基地負担軽減策」などは
約束ではなく、あくまで努力目標となっていて、不透明なものなのである。
民主党が提案してきたものと大きな違いがあるとは思えない。
いま耳に聞こえてきている仲井真知事の記者会見では、かれはとても
厳しい言葉く記者に浴びせている。記者が言っているのではなく、知事が
厳しい言葉を発しているということは、知事が追い込まれているという
証左にだろと思う。
民主党首相たちとの態度と、今回の変節かと思われrほどの知事の
変わりよは、今後県民たちによってどんな反応が起こるのか注目される。
沖縄県民の苦汁はよく理解できる。知事の苦悩もよく理解できる。
辺野古への施設移転は、早くても2022年だという。今後も大きな
紆余曲折が見込まれるだろうから、2022年よりも遅くなるだろうと考え
られる。
安倍首相の罠にはめられたという印象が強い。