われわれ一般市民は、警察を信用している。何かあれば守ってくれるものと
信じている。犯人を捕まえてくれるものと信じている。検挙率が高いと信じている。
日本が治安のよいのは警察力のおかげだと思っている。
しかし、本当にそうなのだろうかと考えてしまうことがありすぎる。
警察官の日常の勤務について詳しくないので書けないが、気になることだけを書いておこう。
まず、交通取り締まりについて。
いったん停止とか、標識見落としが頻繁に起こる可能性のある場所の近くに隠れるように
して、バイクに乗ったままの態勢で、違反車両を見つけ検挙する。スピード違反の「ネズミ取り」
と同じ発想だ。
標識のある場所が悪いから、その位置を変えようなどとは思わないようだし、違反が繰り
返される場所では、違反者が出ないように警察官が見える場所で指導すべきだとおもうが、
そうではなく、検挙したいがために、隠れて見張っている。
何のため?やはり点数稼ぎのため?
点数稼ぎが警察官の本来の仕事を忘れさせている。警察官は、自分の点数稼ぎではなく、
国民の命を守るために存在すべきものなのだ。
馬鹿げた隠れん坊的、ネズミ取り的な摘発ではなく、国民が安心できる社会を作り出す
ことこそ警察官の使命ではないだろうか。
警察を変えられるのは、やはりトップの意識改革だろう。点数主義をもっと別の評価の
仕方に変えることで、警察官の働きも変わってくるのではないだろうか。
交通違反に至っては、違反切符切り専用員が導入されてから、不法駐車が増えた。
彼らは、交差点など危険地帯に駐車している車を摘発するよりも、チケットを買って駐車
している車の時間切れを狙って、切符を切っている。
言い換えるならば、たちの悪い違反車両を摘発しないで、遵法精神のある法の車両が
狙い撃ちされている。何のとも手抜きな違反摘発である。
高級官僚が支配する警察という組織は、ある意味では東電などと変わらない、現場知らずの
頭でっかちばかりが下部を支配している。
トップが変わらなくては、警察も変わらない。そかし、そういうことにも気がつかないのかも
知れない。