原発事故後に汚染水の原因となる地下水対策が取れなかったのだろうか。
地下水そのものは汚染されているわけではない。原理に従って山側から
海側に地下水が流れている。その地下水はきれいな水なのだ。
それならば、原因の元から断たなければならない。
地下水が汚染地域を通る前に迂回させることができれば汚染水にならなくて済む。
次から次へとタンクを作って汚染水を貯めこんでいては、タンクを設置する場所も
なくなってしまう。
だと思われる。
最も恐ろしいのは、使用済み燃料が地上高く設置されたプールに保管されていて、今にも
崩れ落ちるかもしれないということだ。
地下水対策、使用済み燃料対策、そしていまだに撤去されていない破壊された建屋の周囲の
残骸などなど、東電にはやらねばならぬことが山積している。
事故後にいち早く地下水対策をやっていれば、今頃は汚染水で悩まずに済んだかもしれない。
では、地下水対策に妙案があるのだろうか。素人の私にはわからない。そういう意味では
東電も素人集団のようなものだ。
私なら、事故後から大掛かりな土木工事を行って、地下水が原発地域に入る前に遮断する
方法を選んだと思う。地下水を原発地域から迂回させ海へと導けばよいのだが、それは
想像を上回る大工事でもある。しかし、自然には自然の原理に基づいた解決法しかないの
ではないだろうか。タンクに溜めるなどという、子供でも考えるような方法に頼っていては
解決できないだろう。
廃炉までとてつもない時間がかかる。政府の予定表など信じてはならない。
今後50年以上はかかることは間違いないのだから。
そして、政府は口に出して言わないが、トイレのないマンションの「トイレ」を福島に作ろうと
しているとしか思えない。
原発は、日本が抱ええ込んだ「とてつもない爆弾」なのだ。