中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「笑う角には福来る」笑えますか??

 
昨日、苦し紛れに掲載した8年前に書いたものが好評だったので
表紙に載ってしばらく続けてみよう。日本におられる方はほとんど読んでいない
はずだからです。
 
ホンネ 2006年4月号「笑う角には福来る」
連載 なんでも ホンネ・コラム 
  中小路 綾麻呂(なかのこうじ・あやまろ) =(中原武志)
 
 このホンネコラムが面白いといってくださる方がいるが、自分では
最近やや不調だと思っています。それもこれも本家?の綾小路きみ
まろさんが不調だからでしょうか。綾小路さんの第1弾と第2弾は
面白かった。最初にこれを聴いた場所も、聴かせて下さった方も、
今もってはっきりと覚えています。しかし、最近の彼は全然面白く
ないのが残念です。
綾小路きみまろさんと言えば面白い話があります。ある日あるとき
、あるご婦人が我が家にやってきました。そしてJAニュースの
「ホンネ・コラム」って面白いねと言い、「これはあの有名な人が
書いているのよ、知ってた? JAニュースさんもたいしたもんよね」
と言うのです。すっかり綾小路さんが書いているものとばかり思い
込んでいるふしがあるので、ついに私は「いやいや、これは私が書
いているんですよ」と言ってしまった。私のペンネームなんですよと。
そしたら、「えっ!それは知らなかったわ、そうだったの!!」と
驚いてくださいました。それから10日ほど経って、そのご婦人から
電話がかかってきました。「今日、日本から綾小路さんの新しいCD
が届いたけど、それをみるとあなたが原作者だなんてどこにも書い
てないよ」と。
 いささか私は慌てました。「そうじゃなくって、JAニュースの
ホンネ・コラム」は私が書いているってことで、綾小路さんとはなん
にも関係ないんですよ」と言うと、「あらっ・・どうしよう。あなた
が綾小路さんの原作者だって、あっち、こっちで喋ってしまったわよ、
あらっ、いやだ」と言うことで大笑いしました。思い違いの頓珍漢な
話でしたが、よくあるパターンでもあります。
 今日はちょっと面白い話をしましょう。いっしょに笑えるといいの
ですが、中にはまったく、しゃれと言うのが分からない方もいらっ
しゃいますから、その節はご容赦ください。
 「あるところに、おじいさんがおりました。その息子と妻がおり
ました。この夫婦には長らく子供が出来なかったのですが、ようやく
子供ができまして、すくすくと育ちました。しかし、この子供はすこ
し言葉が遅く、最初に喋った言葉が「おかあさん」でしたがその翌日に
お母さんが亡くなりました。数ヶ月経って、今度は「おじいさん」と
喋った翌日におじいさんが亡くなりました。
 また数ヶ月経って、今度は「お父さん」と言いました。お父さんは、
今度は私が死ぬのかと覚悟を決めておりましたら、隣の男が死んでしま
いました。」話はこれで終わりです。どうでしたか。面白かったですか。
この話には緊張と緩和があるからおもしろいのだそうです。
桂文珍さんが中国に招待された時に、何かやれと言われて、共産党
幹部の前でこれをやったそうですが、全然受けなかったそうです。
この話を聞き終えた彼らが何かを語り合っているので、何をやってい
るのかと聞くと、通訳が「誰が隣の男を殺したのかと犯人探しをやっている」と言ったそうです。それで、これは笑い話なんですと、もう一度通訳
を通して説明してやっと分かってくれたそうですが、それでも「どう
して隣の男が死ぬのか」と問われて困ったと言うことでした。
ジョークや冗談などは、その国の文化がわからないと理解できない
ことが多いものですが、この話などは文化がいると言うほどのもの
ではありませんが、話した相手が悪かったのでしょうか。こんな話
でも素直に笑える人と、理屈っぽく考える人とでは受け止め方が違
ってきます。
もう一つ文珍さんの話です。彼が慶応大学で教えたとき「慶応大学で
これはどうしてなんだろうと言うことを思いつくままに書け」と言う
問題を出しました。」その中で面白いものを拾って見ます。慶応大学
では教授もすべて「君」と呼ぶそうです。文珍さんも教えてはいますが
「先生」とは呼ばれなくて桂君と呼ばれて「勤皇の志士」みたいな気分に
なると笑っていました。次の学生の書いたものにはそういう背景が
あります。
「慶応ではすべて「君」と呼ぶことになっている、どうしてかと言うと、
創立者福沢諭吉さんだけを「先生」と呼ぶことになっているからです。
しかし、人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」と福沢先生は
言ったのに、おかしいではありませんか」と。
なるほど言う感じがしませんか。もう一点「慶応大学には福沢先生
銅像があちこちに立っています。まるで北朝鮮のようです」私はこ
の二つの話に」大いに笑ってしまいましたが、皆さんはいかがでしたか。