今日の午前に、石原氏と組むのかと問われた橋下氏は「河村さんと組んだ
石原さんを信頼できない」旨のコメントを発した。
それを聞いた石原氏はこう言った。まさに語るに落ちるとはこういうことだと
思う。念のために書いておくが、語るに落ちるとは、喋っているうちに本音を
漏らしてしまったという感じに受け取ってもらいたい。
石原氏はこう言った。
「俺ね、義経(橋下氏のことを例えて)に惚れた弁慶みたいなものだよ。
彼を義経のままにしておいてはいかんよ、彼を頼朝にしなきゃ」と。
これを聞いて、慎太郎は本音を吐いてしまったなと思った。
ご存じのとおり、義経の大奮闘で源氏は平家をやっつけてしまう。兄の頼朝は
ほとんど前線で戦っていない。平家を滅ぼした最高の功労者であるにもかかわらず、
頼朝は弟の義経を殺してしまう。
義経が可哀そう、頼朝憎し・・このような筋書きが歌舞伎の中にふんだんに
出てくる。本当は義経にも兄に追われる理由があったのだが、ここではふれない。
知らない世代の人が多くなったからか、歌舞伎の世界をそのまま歴史と単純に
信じているからかもしれない。今年の大河ドラマは、最初の出足から、なぜ頼朝が
義経を討ったかが分かる補助線をひいていて素晴らしいと思っている。
話がそれた。
石原氏の言葉を聞いているうちに感じたことは
「元気者であり、行動力があり、人集めも上手な橋下氏(義経)を見方に
引き込み、散々こき使ってあとは、俺(頼朝)が仕切ってやろう」
と言うように聞こえてしまった。勘ぐりすぎなのか、的を射ているのか、
読者の方はどう思われるだろうか。
用心深い橋下氏は、うっかりその手には乗らないと私は見ている。彼は
なかなかしたかであって、義経のように兵法だけが取り柄の単純ものでは
ないと思うからだ。
をはじめとする自民党だったのに、国民はもう忘れている。
日本は、どこへ行くのだろうか。