中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

スポーツとナショナリズム

 今日から、女子サッカーU20ワールドカップが日本で開催される。
オリンピックで銀メダル、ワールドカップで金メダルを取った「なでしこ」の妹的
存在のチームの活躍にここしばらく注目が集まるだろう。
 オリンピックなどの国際大会では、どうしても自国の選手やチームを応援するのは
当然のことだが、その熱意が高まりすぎて過激な行動を起こした例も過去にいくつも
ある。男子サッカーのワールドカップの場合、国交断絶にまでもつれ込んだ例もある。
 先日の、日本対韓国の3位争いの前日に韓国の大統領が、日本と領土問題のある
竹島を訪問し、物議をかもしたが、日韓戦に向けたパフォーマンスを大統領がやるの
だから、困ったものだ。3位決定戦が終わった後、韓国の選手が「竹島は韓国のものだ」
というプラカードを会場内で掲げて、スポーツマンシップを汚した。
 水泳などの競技では、自国の選手を応援はしても、むき出しのナショナリズム
顔を出すことはない。しかし、チームの対戦ともなれば、恐ろしいほどのナショナリズム
声援、応援となって会場やTVの前で発生するから、スポーツも、場合によっては恐ろしい。
 なにしろ、政治的にナショナリズムを利用するのは、世界の常識ともなっていて、
国内政治がうまくいっていない時には、周囲の国に問題を吹っかけて、意識的に
争いごとを作り出し、国民の目を、国内問題から国外問題にすり替えるということを
繰り返してきた歴史がある。
しかし、本当はナショナリズムと言うのは、国家主義国粋主義民族主義国民主義
ではなく、「政治的な単位と文化的あるいは民族的な単位を一致させようとする思想や
運動」だといわれるが、前者の方が一般的に使われているし、分かりやすいかもしれない。
 韓国の竹島問題、中国の尖閣諸島問題など、国内政治に問題を抱えている国が、
日本に向けて外交攻撃を仕掛けているのが現実だからだ。
 民主党と、自民党が政治ではなく、政局で争っている。大震災、大津波原発事故
という過去に例のない災害の復興を忘れて、政治家が争っている隙間を突いて、隣国が
襲って来ているという印象だ、
 国民のみなさん、目を覚ましましょう。政治に無関心でいる間に、日本は滅びてしまう
でしょう。