中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

じっくり読んで、考えてほしいこと

 民主主義ってなんでしょうか。
 たとえば、国会で新しい法案を作るときには、賛成票の
 多い方の意見が通過します。
 ところが、あのブッシュ大統領の時代、日本では小泉首相
 ころから「新自由主義」と言うのが台頭してきて民主主義が
 破壊されつつあります。
 イギリスのサッチャー首相は労働組合を弾圧することによって
 経済再生を図りました。
 小泉首相は、労働の自由化を推し進め、派遣労働者を増やし、
 正社員を減らしました。
 高齢者などの弱者いじめをしたことでも知られています。
 郵政民営化が国民に何か利益を与えたでしょうか。
 さて、新自由主義者たちは、国民を無視して、民主主義を壊し
 続けます。
 分りやすくいえば、今アメリカが主導で進められている「TPP」
 です。民主主義国会では多数決でものごとが決められますが、
 国会の議決を上回るものがあります。それは「条約」というもの
 です。TPPに合意して条約を結ぶと、その条約が、民主主義を
 括ってしまい、国民の不利になることがあるのです。
 韓国はアメリカとの2か国間でFTAを結んだために、医療や
 保険、農業などで不利な条件を飲まされました。
 国会をも上回る力が条約にある。それを利用して、国民の口を
 塞ぐことによって民主主義という国民の権利を奪っていく、それが
 新自由主義のやり方です。
 この手のやり方が、今や世界に広がりつつあります。恐ろしい
 時代になりつつあるというのは、そういうことなのですが、お判りでしょうか。
 AIIBは、中国が真正面からアメリカを敵に回しての「新提案」です。
 世界の57カ国が加入を申し込んでいます。アメリカ、日本以外の主要国
 も参加を表明しています。
 さて、出資金の多さも問題だし、新たな「括り」も問題だし、取り残される
 のも問題であるし、国益を考えて、なにが正しいのか、その判断は
 難しい。アメリカと中国の覇権争いに渦中に巻き込まれて、今後も日本は
 むつかしい選択を迫られることが増えるだろう。
 その先に「戦争」という流れが、あるだろうと多くの専門家が考えている。