中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

私流生き方(133)子育て編

133)「しつけについて」その2
 
二歳前後に第一反抗期を迎えます。反抗するようにプログラム
されていて、反抗も成長の一つの過程なのですが、心の狭い親は
「子どもの反抗」と受け止め、叱ってしまいます。場合によっては
、この時点で子どもをにくらしく思う親さえいます。好奇心旺盛な
子どもが親にとって困ることをした時、心の大きい親は、目を細め
てわが子の好奇心を眺めていることができますが、心の狭い親は
叱ってしまいます。
小学校三、四年生の頃に次の反抗期がきます。最もひどいのは、中学
一、二年生の頃でしょう。ただ、人によって成長の進度が違うので、
反抗期の時期は多少違ってきます。一般的には、このように、高校生
になるまでに三回ほどの反抗期を迎えるといわれます。
何度も言いますが、この反抗は、生まれたときからのプログラムに
よってなされています。子どもが順調に成長している証しでもある
わけです。
しかし、世の多くの親たちは、このことを知らないで子育てをして
います。反抗期の対処の仕方もわからず、親への反抗だと深刻に受
け止めて、嘆き悲しみ、怒り、失望し、そのあげくに子どもを無視
し放任し、わが子であることさえも否定してしまう場合も少なくあ
りません。父親が、子どもとコミュニケーションできなくなるのも
、反抗期を境にしている場合が多いものです。
「しつけ」とはある制限を子どもと約束することですが、このよう
な子どもの成長プログラムを理解したうえでのことでなくてはなり
ません。ですから、親は子どもへの「しつけ」に際しては、自分の
側に勝手気ままがないか、自分の不勉強ではないかと絶えず反省し、
チェックしておくことが肝要ではないかと思います。
叱るだけでは子どもは成長しません。反抗期の対応を誤ると、子ども
の持って生まれたプログラムを壊し、良い資質を悪い方向に向けて
しまいかねません。
「しつけ」を間違ったものにしないために、両親や教師はどんなに
勉強をしてもしすぎではないでしょう。子どもの成長の「阻害要因」
にならないように心すべきだと思います。
時代は流れています。だから、時代に合う子育てが必要になります。
自分の子どもの頃や、自分の育った家庭を子育てに当てはめようと考
えることは間違っています。しかし、いつの世でも、世界中のどこへ
行こうとも、子育てに欠かせない鉄則というものがあります。今の日
本では、その鉄則を忘れてしまっている親たちが増えているのではな
いでしょうか。
この本の題名を見て、この本を読んでくださるような方は、そのよう
なことはないと思いますが、どか、一人でも多くの親たちが次代に良
いものを残せるように努めていただきたいと思うのです。