中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

自動車・家電はなぜ負けっぱなしなのか

 自動車各社の決算もひどいが、家電各社に至ってはもっとひどいものに
なっている。パナソニックが7800億円の赤字。ジャープは2900億円の赤字。
ソニーは2500億円の赤字とかつてない苦境に立たされている。
昨年の北日本大震災やタイの水害など沢山の事情があるとしても、赤字の
原因はそれだけではない。
 何よりもテレビの後退は読みを誤ったというほかない。地上デジタル放送への
完全移行に伴って買い替えが進んでいたのにも関わらず、軌道修正しなかった
ツケは大きい。
 自動車各社にしても、デザインなどの見通しが甘く韓国各社に追い上げれて
いる始末である。
 何が足りないかを一言でいえば、政界と同じで経済界や産業界でも人材の
能力が低下しているように思えてならない。
 日本全体が人材的に地盤低下している感じがするのは私だけだろうか。
それらの原因は何かをここでは論議しないが、ある年代層からの人材に
「甘さ」を感じてしまう。
 生まれた時から、楽な時代を生きてきた人たちの世代である。
やはり、人は苦労して育ってこそ真価を発揮できる。すべてに恵まれて
育った人たちには「危機管理」もできなければ、先を読む力もないとすれば、
これからの日本はどうなるのだろうかと案じてしまう。
 いまさら言っても「あまちゃん」は治らない。しかし苦労人もいるはずである。
私は、その人たちに立ちあがってもらいたいと願っている。苦労人こそ
今が出番ではないだろうか。