大胆な提案をしよう。
「50歳以上の方の20キロ圏内の帰宅を認めよ」
こととと、1号機から4号機までに最悪な事態が起こらないと
信じた上での提案である。
水素爆発が起こり放射線が大気中にまき散らされた。以前にも書い
たが、その当時が一番警戒しなければならない1週間だった。
その後に発表される放射線量は、さほど心配するほどではないのでは
ないか。
避難生活の辛さを考えると、50歳以上の人たちは住み慣れた自宅に
戻ることがベストではないかと思う。心配なら60歳以上にしてもよい。
現在の程度の放射線量を心配し、おびえているよりも、自宅でのんびり
生活する方がストレスがたまらないのではないか。
政府は、万一のことを考えて線引きをきつくしているように思う。
高齢になってからがんになった時の選択肢に、(1)抗がん剤を受けて
副作用に苦しみ、生活の質を落としても直る可能性を求めて治療を続け
るか、(2)生活の質を落とさないために抗がん剤を受けない道を選ぶの
かという問題がある。
わが国では2人に1人が「がん」になっている。
50歳以上の人で、現在測定されている放射線量を20キロ圏内の
屋内で受けたとしても、がんになる確率はさほど変わらないと思う。
ならば、自宅で気楽に生活をする道を選べばどうだろう。
政府は、希望者には帰宅させる勇気もいるのではないか。
万一の訴訟に備える必要はあるだろうが、家畜などを捨ててまで
避難させる意味があるのだろうかと思う。
ウムが大量に放出されていることを隠しているのなら、帰宅など考える
のはとんでもないことになる。
また、収束に向けての作業の中に問題があり、例えば水棺に失敗して
爆発が起こるとか、3号機の温度が上昇し続けて制御できなくなるとか、
2号機からの高濃度の汚染水の垂れ流しが続くとか、4号機のプール破損
が大きくなるとか・・・そんな問題が起こらないと言う前提である。
50歳以上の帰宅を容認出来るのなら、誰もが安心するだろうと思うが、
政府にその自信ありや否や。