原発事故の現場で働く人たちは厳しい戦場で戦う戦士よりも
過酷な中にいるらしい。
入ってくる情報に、どうしても納得出来ないのは彼らが置か
れている環境だ。
という。
畳は敷かれているがマットがなく、布団もないために堅い上での
仮眠状態となる。
どうして彼らに分厚いマットの300個ぐらいを調達してやれないの
だろうか。わからない。
食べているものがレトルト食品だと言う。
何故レトルト食品なのか、美味しい食事を外から運び込めないのか
分からない。
風呂もないと言う。
福島第2原発は事故を起こしてないのだから、風呂ぐらい確保できる
のではないのか。分からない。
一定以上の被曝をすると、1年間は戻れないという職場である。
被曝の相手は目に見えないのだから、正確な被ばく量がどこまで測定
できるのだろうかと案じる。
東電や、原発を作った会社の社員もいるが下請け会社の社員が多い。
作業員の多くは、今回の津波の被害者たちだから、精神的にケアが
必要な人が多い。
原発事故は人災だった。人災は油断から生まれる。
事故の収束作業は、他の事故処理と違って重大であり、間違いがあれば
日本と言う国全体が滅びかねないほどのものである。
過酷な環境で、夜も充分眠られず、うまいものも食べられず、緊張の
中での作業で疲れ果てているとしたら、新たな人災が起こる可能性大で
ある。
人材を大切にしなければ人災につながる怖れが増してくる。今ちょうど、
そんな危険な時期に差し掛かっているのではないかと案じている。