知床観光船の事故の状況を集めると「やはり事故は起こるべくして起こる」という教訓が活きているように思われます。
何事も万全を期すということが難しいのか、どんな事故でも、後で気付けば手抜かりがあったことが指摘されますね。
今回の場合、運航会社と観光船との間の無線連絡ができない状態でした。
会社の無線機がしばらく前から故障していたのです。
ですから、観光船は他の運航会社に連絡を入れていたのです。
運航会社には人手が少なく、何もかも船長がやっていて(ひょっとして船長は気象情報すら事前に確認していなかったのではないか)とも言われています。
バスの運行会社でも、人材が少ない会社で事故が起こりやすい。
確認事項とか過労とかが問題になるのも人材を持っているかどうかでもあるでしょう。
規模の小さい会社ほど無理をしてしまいます。
知床観光船の運行も他社では運行を控えている時期なのに、一足早く客を集めて運行をしていたために起こった事故でもありました。
船、バス、飛行機など、ゴールデンウイークの10連休で乗る機会が多くなりますが、客は運行会社の内部事情まで知らないのが普通です。
客を集める観光旅行会社などが、事前に運行会社の事情を掴むことも難しい。
悪天候を無視して出港した(決断、命令)のは誰か。
船長に事前確認(気候状況など)を行ったかどうかの文書提出をする制度を作っていたのかどうか、
人命を預かる以上は、そうした確認があるべきだと思う。
どの会社の、どんな部署であっても、確認がされていないと、事故は起こり得る。