なにしろ歴史のあるスポーツだけに、知るほど面白いものです。
ヨットと言うと、勘違いのイメージがあるのですが、何百㌧という大きなヨットもあるのです。
最近のアメリカンズカップに出場しているヨットなんて海の上を飛んでいる感じです。
国家の威厳をかけて争われるアメリカンズカップも予選の大会も世界で盛り上がっているのですから、ぜひ関心を持ってくださいね。
さて、そのレースが目の前で行われていても海岸から観ていても、何も分かりません。
レースは、ヨーイドンで真っ直ぐゴールに目指すのではなく、風を読みながら横に啜んだりしますから、どの艇がリードギターしているのかは実況中継でしか分からないものです。
さて、世界一周レースというのがあって、寄港地にパース近くのフリーマントル港が選ばれた年がありました。
世界一過酷なレースだと聞いています。
フリーマントル港には、南極観測船が往路に補給に立ち寄る港です。
毎年、観測艦(しらせ)の艦長と幹部が我が家でパーティーに参加してくださるので、よく聞いた話ですが、豪州を離れ南極大陸までの中間あたりは、地球上で最も海上が荒れるのだそうです。
気象庁の世界の気象レーダを観てもその感じは分かるでしょう。
世界一周レースはそこを通るので、艇がボロボロニなるらしい。
だから、寄港地を1箇所作って、10日間にスペシャリストたちが世界から材料を送り修復するようです。
その滞在期間が、寄港地にとってはお祭り騒ぎになるのです。
私も(盆踊りグループ)を作って、世界のクルーたちの慰安会に参加したものです。
こうして、ヨットに縁のない身ながら大きな大会を、雰囲気だけ味わった次第です。