世界中から袋叩きされるだろうウクライナへの侵攻を、なぜロシアはやれたのだろうか。
アメリカのバイデン大統領は早くからロシアのウクライナ侵攻を予測し警告を発して世界の世論を煽っていたが、防ぐことができなかった。
侵攻が始まって、予告していたように西側諸国が結束して「制裁」を決定して発表しましたが、真空撃ちの制裁ではロシアは痛くも痒くもないというか、予測していた範囲でしかないので効果はない。
その背景というか側面を見れば分かってくることがある。
それはロシアとのエネルギー取り引きの関係です。
2012年にクリミヤ半島を強引に奪ったロシアに対して制裁したことがあります。
その際、ロシアにものが言えるように、ロシアからのエネルギー調達を今後は控えると申し合わせたのです。
当時にロシアとのエネルギー取引量はが、
ドイツ37%
イタリア29%
フランス16%
でした。
ロシアとの取り引きを控えるはずだったのに、現状は、
ドイツ49%
イタリア46%
フランス24%
と、それぞれ増加しています。
日本は8.8%で、英国は5%です。
アメリカとカナダは取引はありません。
ロシアのエネルギーに依存している国々は強く出られないのです。
アメリカは、ロシアの銀行取引を封鎖しますが、エネルギー取引の決済は認めることにしています。
どの国もロシアの弱点を突くことが出来ません。
ロシアは、それを見越して行動しているのでしょう。
日本だって8.8%のエネルギー取引を止められません。
それでなくとも8月の電気料金は過去最高になるのに、ロシアとの取り引きがなくなれば、どんなことになってしまうか。。という問題です。
各国とも防衛問題で一触即発の状態が続いています。
台湾海峡もその一つです。