今日の言葉は、
「ダメなものはダメ」です。
原理原則の言葉ですね。
3歳ぐらいの子供に、一日十円のお小遣いをあげるという約束をお母さんがしたとします。
ある日、お母さんのお友達が来ている時に子供が寂しいものだから、静かにしないで騒いでいると、お母さんが(これ上げるから行っておいで)と言って十円だまを握らせます。
子供は、誰か来たときには十円もらえるのだと学習してしまい、客が来るたびに騒ぎます。
一日に十円のお小遣いと言うのを決めたのはお母さんなのですが、自分で約束を破ったことに気が付かず、自分の子供は約束を守らないと決めつけて叱るのです。
これでは原理原則は崩れてしまいますよね。
お母さんが崩したのですが、叱っていると、母子の関係まで崩れます。
駄目なことは駄目って言うのは意外なほど難しい。
親子の場合、学校の場合にこそ特に難しくなります。
中学、高校で生徒が隠れてタバコを吸っている生徒を見つけた時の対応に教師としての資質が見えてきます。
ある教師は、見なかったようなふりをして立ち去り、ある教師は学則通りに処分します。
隠れて吸わずに、俺の前で堂々と吸えと生徒を試す教師もいます。
試すということを教師はよくやりますが、最も駄目な事です。
生徒たちは、毎日のように教師を視ており、生徒なりに教師の勤務評定をしているものです。
簡単なようで難しい原理原則ではありますね。