ベッドに仰向けに寝ているととにかく視野が狭い。 そのことは寝ている人だけが感じることで,立ってる人はそんなに視野が狭いとは思ってはいないようだ。 だから見舞いに来てくれても,私の視野にないところに立っていて話しかけてくる。私も自分が寝たきりになるまではそんなことに気が付かなかった。
私は今仰向けに寝ている。誰もがベッドの位置からテレビが見えるように思ってしまうのも無理はなさそうだ。ところが実際にはテレビが見えないので,それを家族の皆に言っていたところ昨日は京都に住む孫と須磨区に住む孫が来てくれて,いきなり作業を始めた
おじいちゃんがテレビを観られるようにしてあげるからと言う。
色々と試行錯誤しながら鏡2枚を使ってテレビが見られるようにしてくれた。
京都に住む孫は工学博士、須磨に住む孫は商店の改装、現代風看板などの経営をやっている。二人が相談しながらの作業を見ていて、なぜかとても嬉しかった。
普段はたまにしか会えないのに、息ピッタリで和やかな雰囲気だった。
良い孫たちだな ー と、仰向いて眺めながら思っっていた。