中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

信じられない官庁相互連絡の不備が災いを招いている

  実はこういうタイトルで書き始めたものの、書いてみてもどうしようもない

という気分が先にあって頭が重い。 縦割り行政という言葉は多くの人が知って

いるだろうが、その縦割り行政のためにひどい目に遭った人でなければ、ピンと

来ないのではないだろうか。 早い話が、縦割り行政である場合には「横繋がり」

にはなっていないことだとは分かってくださるだろうか?

 一つの部屋の中に局、や部があり、課もあり係りもあるとしよう。 机で仕切られて

いる場合もあり、場合によっては仕切り板で区切られている場合もある。

じつは隣の係りや課と共通したデーターを持っている場合が少なくないとしよう。

隣同士で突き合わせて作業をすれば簡単に行える仕事が、そういう共同作業が

行なえない・・というか、しない仕組みになっているのが日本の縦割り行政の

ある意味での特徴かと思う。 話は変わるが、ゴルフ場のハンデについて書いておく。

日本では、各クラブごとに、何か月に一度の割でハンデキャップ委員会というのが

あって、そこで決められる。 それが一応全国に通用することになっている。

時間的なギャップがすごい。 豪州の場合、あるゴルフ場でプレーした結果を

届けておけば、豪州全土にオンラインで即座にハンデが変更になる。

午前と午後に試合がある場合など豪州ではざらにある。間違えてハンデを

書くと失格になりかねない。 プレー前にコンピューターで自分のハンデを確認

いておくのが普通だ。 とにかく早い。 これをもうう40年以上も前からやっている。

 日本は、各ゴルフクラブでハンデキャップ委員会などをやっている。委員会など

を作るのが好きで委員になりたい人も多いのでしょうね。 豪州では、そういう

ことは一切ない。明朗会計ではないですが、とてもわかりゃすい仕組みです。

何もかもが分かり易くなっている。お役所からくる書類でも簡単明朗だ。

日本の場合、書類を発送します・・という文言が印刷された紙までついてくるし、

いったい何が言いたいのかと、分からなくなるようなものがおおい。

今回の10万円給付の場合だって、、一体何を言いたいのだろうというような

申請書でしたよね。 だから、新型コロナ関連の他の申請書などはもっと

分かりにくくしてあると思いますね。 わざとわかりにくくして振り落している

のかもしれません。 日本語というのは、まだ新しいのです。 多くの国民は

だれもが文章を書けるものと思っているでしょうが、文章を書ける人は決して

多くはありません。 役所に勤めている人たちの中でもごく一部しかいない

のではないかと思っています。 適材適所に配属されてれば、それでよいの

ですが、そうでないとすれば、ひどい文章が役所から送られてくるのもやむを

えないでしょう。 格好をつけて書こうとするから、市民にとっては厄介な文言

になってしまうのです。 話が横道にずれましたが、共通した情報を縦にしか

使わず、横の連絡には用いないために、日本の行政は連絡不足から国民に

たいして無用の困難を与えているというわけです。

 今回新しくできた、新型コロナ対策の分科会で、尾身会長が珍しく怒りに

道が表情で、政府は何をやっているのか? 保健所に任しておくと情報が

集まらずに遅れてしまうと、これまでにも何度も提言してきているのに、

全然進展がない。 感染拡大が起こっているときに、現時点での日本全土の

状況は全く把握できないようでは対策を考えることもできない・・・と。

 保健所は、新型コロナのようなパンデミックを扱えるような役所ではありません。

パンデミックに対応しなければならないのは厚労省のはずです。 厚労省

ダイアモンド・プリンセス号への対応を間違えてから、経済担当の西村さんが

新型コロナ対策の担当相となっています。 財政も新型コロナとは関係は深い

ですが、財政はあとから出てきてもよいのです。 厚労省として専門分野から

有能な人材を登用できないとは・・・どういうわけでしょう。 誤魔化しの新型

コロナ対策で、ここまでやってきましたが・・これからは本気で考えないとやって

いけないでしょう。 情報開示しないのは開示できる情報が確実なものではない

からだと思います。PCR検査するにも、各都道府県と契約関係を結ばないと

できないなど、法的な基盤も遅れているのです。 先進国ならぬ後進国日本の

現状をもっと知っておくことこそ、発展につながることかもしれません。