中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

今後の徹底した「水際作戦」を!・・国民的要望を強く!!

 新型コロナウイルスが・・なんとなく・・・収束に向かっているような

気がしないでもない。国内的には閉じ込めることに、とりあえずは

成功しても、外国から入ってくる「強毒性」のウイルスをシャットアウト

しなければ、大きな第2の波が来る。

 ここで、100年前のスペイン風邪のおさらいをしておきたい。

スペイン風邪と言われるが、実はアメリカ発だったのだ。 1918年3月に

アメリカ中西部の兵舎で発熱と腹痛を訴える兵士が続出した。この兵士たちが

戦線に移動したことで、各国兵士にも感染が広がった。 当時は第1次世界大戦の

真っ最中でもあり、各国とも感染症が広がっていることを隠ぺいしたのだった。

 中立国であったスペインが報告したことで、その後は「スペインインフルエンザ」

と呼ばれることになってしまったというわけだ。

 しかし、この時の症状は軽く、8月には一旦収束したのだった。 その頃、日本が

統治していた台湾に巡業に出ていた大相撲の力士たちが、やはり高熱、腹痛など

の症状を訴えていたことが分かっているが、その当時はスペイン風邪とは思われて

いなかった。 1918年9月に、アメリカのボストンの兵士が多数発症し、重症化した

毎日、100人単位の死者が出た。ウイルスの毒性が強化されたのだろう。

 戦地では、イギリス兵、フランス兵、ドイツ兵も、敵味方双方に大感染が発生し、戦争

を早期に終結させたのだが、その後のベルサイユ宮殿での会議でイギリス首相、

アメリカ大統領に感染したのが、会議を中途半端にする結果となりドイツに過激な

賠償を求める決議と、なって、後にヒトラーの登場を招いてしまうことになった。

 日本でも、同じ1918年秋に第2波が襲ってきており、大相撲では「力士病」

横須賀の兵舎での感染は「軍隊病:と言われていたが、やがて全国に感染拡大

した。日本でも40万人ほどの命が奪われている。 世界では4千万人というのが

定説になっているが、アフリカなどの記録はなく、1億人が死亡したという説もある。

少なくとも当時の世界人口の3分の1が感染しただろうといわれている。

 こうした、スペイン風邪(インフルエンザ)とコロナウイルスとは違うものだし、

医療の世界も大きく進歩している今日ではあるので比較ができないが、コロナウイルス

の場合も「強毒化」する可能性が否定できないだけに、第2波が心配されている。

 中国、韓国、日本などの東アジアの場合と、ヨーロッパ諸国とアメリカの感染者の

死亡率が明らかに違うのは、弱毒ウイルスと強毒ウイルスの違いではないかとも

言われている。 1918年の当時でさえ、ウイルスは世界に拡大した。 現在は

飛行機が大勢の人をせかし中に運ぶ時代だ。 水際がしっかりしていないと、どう

なるか。 すべての空港の検疫体制を今の10倍にしても間に合いそうもない。

水際対策こそ、大きな第2波の防止につながるというものだ。 国民の声を上げ、

政府に要求して行かなければ・・・今の政府は中身のない空洞のようなものなの

だから心配でもある。 100年前に、与謝野晶子が政府に向かって堂々と抗議文

を書いている。 その文章はいまも使えそうだ。素晴らしい。 1918年当時の

日本は、水道がなかったから手洗いの習慣こそ今とは違うが、三密を避ける、

マスクを掛ける・・・いまのまったく同じだということがとても印象的だ。