中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

憲法改正はするべきではない・強権は使い方で国が亡びる

 安倍氏憲法改正への夢はいつまで経っても続いている。

どうして安倍氏がいまも首相を続けていられるのかさえ不思議なのに、

自民党にも「人」はいるはずなのに。

 そんなことは別にして憲法のことだが、安倍さんは今回の新型コロナ

渦を利用して「緊急事態宣言」を出せる法律を作った。野党も、この際

なので従ったのだろう。 安倍氏には最初から計算があったようだ。

緊急事態を宣言した時に、国民がどんな反応を示し、どのような受け取り方

をするか、それを見定めて改憲へと向かいこころつもりだったようで、それらは

多くの評論家(としておこう)たちが・・指摘していたのだった。

 世論調査でもっと「強権」を与えるべきだという流れを読み取って安倍氏

強気に転じてきそうだ。 いまの憲法の良さは、戦争放棄である。第9条なのだ。

今の時代戦争したら終わりだ。 安倍氏は、第9条をいじらずに改憲をといって

いるが・・それは大ウソだろう。 私たちの世代は「痛み」を知っている。

憲法というのは、それほどひどいものではなかった。ある意味で、理想的な

憲法であった。 ところが・・それさえ・・崩されてしまった。とんでもない方法で、

憲法を超えるものを編み出したのは軍部だった。 それも参謀本部という一部

の軍部が「統帥権」というものを勝手に作ってしまった。 日本の憲法はちゃんと

した三権分立になっていた。憲法上の天皇は空(くう)の場にいるとことは、政治、

行政にはいかなる行為もしないということだった。昭和天皇は、それをよく守って

いた。しかし一つだけ天皇憲法違反をしたことがある。 それは、「終戦のご決断」

でした。終戦のご決断を鈴木首相に命じたのがただ一つの憲法違反だったのです。

 昭和6年、軍部は「満州事変」を起こし、昭和13年には「国家総動員法」を作り

事実上、軍部が三権をさえ超越する「統帥権」で、日本と言う国家を飲み込み、敗戦で

日本と言う国の存続すら危機に追い込んでしまったのでした。

  強権を一旦与えると、次から次へと新しい強権を作って肥大して行きます。

緊急事態宣言が非常事態宣言になり・・というように。使い方を間違えば・・そこで

国がつぶれてしまいます。 安倍首相の望む強権は、絶対に与えてはいけないの

です。