「がんサロン」って、なにをやってるの? どんなことを
話し合ってるの? と思われているでしょうか?
私たちの「がんサロン」は兵庫県で最初に始めたサロンでした。
最初は元町駅前という場所を従姉妹が提供してくれたということも
あり、サロンの2時間のうちの1時間はミュージックタイムでした。
知らない人たちが話し合う前に、音楽を楽しみながら見知ってほしい
と、そう思っていろんなミュージシャンにご無理をお願いしました。
ある日はピアノ演奏だっり、ある日は3人グループだったり、ハワイアン
だったり、音楽で身も心もとぎほぐしてから、輪になって語り合ったの
でした。 サロンの他に「がん勉強会」も月に1度約3時間ほどやって
きました。生物学の基本から学び直すことで、がんの正体を考えよう
と思ったからです。大きな成果がありました。大きな美術展も第7回
まで開催しました。250~300点もの出店がある大規模な美術展
になりました。 コンサートも2回開催しています。階段を上がれなく
なった人が出て来たことで会場を移しました。試行錯誤しながら、現在
のAASJにお世話になることができました。西川先生のような高名な
方の事務所で「がんサロン」が開催できるようになるなんて・・思いの
他の幸運でした。しかし、音楽は部屋の外に音が漏れるのでできません。
ですから2時間をみっちり話し合うことに使っています。
どんな話を?? 必要があれば「がん」の話がでることもあります。
しかし、あえて(がん)の話を取り上げようとは思っていません。
みなさん多くの大きな辛い経験を乗り越えてきた人たちですから。
新しく来られた方からは、がんの話をしていただくし、経験豊富な
方達の助言などもありますが、ごく自然に・・流れに沿って・・
という感じでサロンを運営しています。
今日の場合は、新型コロナウイルス関連の話で盛り上がって
いました。2時間たっぷり話し合った後で喫茶室に場所を移して
1時間半も語り合いました。いろんな集いに行くけれど・・
がんサロンは一番気安く話し合える・・といってくれたメンバー
がいます。多分・・みんなそうだと思います。
気楽に、のんびり、話し合うことができる月に一度の楽しい集い
です。多くのがん患者たちと接してきて思うことは、みんな命を
かけて戦ってきた戦友だと感じることです。強く優しいひとたち
なのです。