私の小学校、中学校時代の遠足と言うのは文字通りの
「遠足」だった。妻は5歳半年下で福井の小浜だが、
やはり遠くまで歩かされたという。 正確なことまでは
記憶にないが、片道15キロはあったと思う。 往路は
登り坂で山道を「先山・千光寺」まで歩き、復路も同じ道
を辿って戻った。 私の場合は、日の丸弁当だった。おやつ
などは持って行かなかったのか、いけなかったのかは忘れた。
今の子供たちは、こんなに歩くことはないようだ。遠足と
いうのにバスに乗って行ったりする。
遠足の前の日はお天気が気にかかる。空を見上げ、風を肌に
感じてお天気を当てるのが私の自慢だった。
多くの子供は、お母さんに「明日の天気おは?」って聞いた
だろうし、テルテル坊主を作って軒下につるした人もいるだろう。
お母さんが子供から敬われていた時代だったから、お天気を訊ね
られたのだろう。 今の子供たちなら、母親に訊くよりもスマホ
で検索してしまうだろうなと思う。 「遠足」からも時代の移り
変わりを感じるが、さて・・どちらが良いのだろうか?と、問われ
れば、遠路を歩きながらみんなと話せたし、歌も唄えたし、道端の
花々の美しさに触れることもできた・・あの頃・・が良かった。