ついに日本でラグビーのW杯が開幕される。
これまであまりラグビーに馴染まなかったひとも、これを
機会にじっくり見てほしい。 なかには凶暴なゲームのように
感じる人もいるようだが、決して凶暴ではない。ラグビーほど
紳士的なスポーツも珍しいと言ってよいほどだ。
ところで、ラグビーは国家間の戦いではない。サッカーW杯
も国家間の戦いではなく国と地域という形になっているが、国籍
はそのチームに属していないといけない。 ラグビーの場合は
居住しているかどうかが問われる。だから今度の日本チームは
日本国籍を持っている選手は31人の選手中で24人。あと7人は
外国籍だが、日本で3年以上の居住をしている。
観客席もサッカー試合のようにチーム別に分かれてはいない。
観客はみんな混じり合ってみている。相手チームのグッドプレー
にはみんなが拍手する。試合が終われば、みんなが仲間だ。
それが「ノーサイド」精神だ。国境や国籍で戦うスポーツと違う
楽しみ方なのだ。 今回の大会ではニュージランドの連覇が話題
だが、日本が決勝ラウンドに進むことができるかが大きな関心事だ。
今夜の日本 対 ロシア戦も楽しみだが、明日のニュージランド
対 南アフリカも面白そうだ。 南アに関しては一般的に間違った
認識があるかもしれないけど、たとえば・・南アの医療技術などは
相当に高い。南アの医師免許を持っていればほとんど世界中の医療
機関で働くことができるし、開業もできる。日本の医師免許では
そうはいかないのが現実だ。南アという国はとても美しい国なのだと、
総領事から聞いたこともある。
こんなことも含めて、いろんな国の事情を知る機会になればと願って
いる。