豚コレラの蔓延化でやっとのことでワクチン接種を決めた
農水省。どうしてもっと早くにワクチン接種をやらなかったのかが
問題だが、その理由は、ワクチン接種をすると、日本が「洗浄国」で
なくなり、豚肉の輸出が難しくなるからだった。
ニワトリの場合と違い、豚コレラに感染したばあい、それらの豚を
すべて埋めるだけでも大変な場所と費用が掛かる。養豚農家は早くから
ワクチン接種を求めていたにもかかわらず認められなかった。
しかし、ここにきてアジア全域と言ういうべき範囲に豚コレラが蔓延
しつつある現状のなか、ワクチン接種をしないと日本の養豚が全滅の
危機に瀕していると言っても良い。ここまで追い込まれて、ようやく
政府も踏み切ったということだろう。豚コレラは人間には何ら心配は
ないと言われているが、ここまで騒がれれば風評被害があるかも。
野生のイノシシにワクチン接種をして豚コレラを抑えこもうとした
農水省の役人たちの判断が軽軽だったと言わねばならない。