中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

差別主義者にならないために

 世界が混とんとしているいま、世界のあちこちで差別主義が
大きな顔をしてのさばっています。 差別主義者によって世界は
どんどん分裂していきます。誰の心の中にもある「差別意識」を
消し去り、融和と寛容を持たなければ誰もが差別主義者になって
しまうかも知れません。
 小説「プラハの墓地」の中の記述に次のようなものがあります。
差別主義者とはどんなものかを端的に語っています。
 『民衆に希望を与えるためには敵が必要です。愛国主義者は
卑怯者の最後の隠れ家だと誰かが言いました。道義心のない
人ほどたいてい旗印を見にまとい、混血児はきまって自分の
血統は純粋だと主張します。貧しい人々に残された最後の
よりどころが国民意識なのです。そして国民のひとりであると
いう意識は、憎しみの上に、つまり自分と同じでない人間に
対する憎しみの上に成り立ちます。市民の情熱として憎しみを
育てる必要があります』