トランプ氏のワレワレ主義が世界に亀裂を起こし始めている。
自分さえよければよいというのが「主義」となってしまっては亀裂が
発生してもおかしくない。
その結果、スエーデンが戦争に備えて徴兵をと言えば、フランスも
大統領が徴兵制度復活を言い始めている。
日本も、安倍首相の目指す先には徴兵制度が見えてくる。徴兵とは
志願の反対の意味だと思えばよい。
日本では戦後70年以上も徴兵が行われていないが、先進諸国の
多くは第2次世界大戦後も徴兵制度を堅持してきたものだった。
冷戦が終わって制度を取りやめた国が増えたが、ここにきて再び制度
復活の波が起こりそうな予感がする。そもそも国民皆兵による徴兵制度は
「レ・ミゼラブル」にも出てくるが、世界で初めて民主主義が誕生した時と
言ってもよい。
国家はもはや王のものではなく国民のものであるという建前になったために
戦争に関しても、王による軍隊ではなく国民による国民民のための軍隊をと
言う声が上がった。
主権者たる国民全員が周辺諸国との戦争に携わるべきだということになった。
徴兵されることは名誉にもつながった。日本においても徴兵検査で落とされた
人たちは不名誉とされたものだ。甲種合格が名誉とされたのだった。
北朝鮮による「緊張」を安倍首相は声高に言っているが、一旦緩急あれば
誰が戦線に向かうのか? 自衛隊の兵力だけで戦えるのか? 空中戦だけが
戦争ではない。陸上戦も有りうるとなれば、日本は大丈夫か?という声が上がる。
徴兵制も視野に入れておくべきことだとは思うが、勇ましいことを言っている
連中に徴兵のはがき(昔はアカガミと言っていたがピンク色のハガキだった)が
届いたら震え上がるに違いない。