中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

拉致問題でラチ開かぬ日朝問題

 北朝鮮による拉致問題が大きくクローズアップされた当時、
外務省のある高官と、この件で話し合ったことがある。もちろん
私的な酒の席であったが。
 「北による拉致問題がクローズアップされていますが、外務省は
どのように対処されるつもりなのでしょう? 北朝鮮とはまだ戦後処理
が終わってないので、日本とは国交もない状態ですよね。拉致問題
持ち出すと、日本が北朝鮮から大量に連行して労働させた問題を
北側から持ち出されてヤブヘビになるのではないでしょうか?どう思わ
れますか」・・・・と。
 「そこなんですよね。外務省は苦慮するでしょうね。家族のことを考えると
救助に動くのが筋ですが、かんたんではありません。」という返事だった。
 小泉元首相は北へ乗り込んで行って拉致されていた数人を連れ戻したが
結果的には、北との約束を裏切ったことになっており、外交的には反って
難しい局面を作ってしまった。
 韓国は、韓国人の徴用問題で態度を硬化させている。北朝鮮との将来
の交渉を考えれば、日本は、なんとしても韓国とは決着済みに持ち込みたい
ところだが、韓国も北との関係のためにも折りあってはくれないだろう。
 そういうことを考えると、あれだけの大量虐殺をやりながらも、ドイツは
戦後処理を上手にこなした。だからいま、ヨーロッパで威張れるのだ。