中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

知識と実感とは違う、年齢の不思議

 現在の私の身体について、ものすごく上手に表現できたとしても、
30歳代40歳代、50歳代、60歳代の人には絶対にわからないの
だろうなと、おもう。
 よく思い返してみると、私は80歳の母のことを全くというほどに
しか理解できていなかった。 医学的には平均値よりも少しは理解
のあるはずだった私だと、当時は思っていたのだが・・。
 自分が母と同じ歳になってみて、やっと理解できるようになった。
どんなに想像をめぐらせても・・肉体的な衰えや痛みや辛さは、若い
時代ではわからないものだと思う。 そして、高齢者が持っている
寂しさなども、想像はできても、やはりわからないだろうなとおもう。
 「死んだら、どないなるんやろう?」と80歳の母が私に訊いた時、
ある宗教の地区婦人会長までやった人が、いまさらなんを訊くんだ、
と思ったし、その時に母がなにを言いたかったのかということを
深く聞いてやらなかった。 DNAとはなんとも不思議なもので、2歳
半の時に別れて、ほとんど一緒に暮らしたこともない母親とわたしは、
まったくと言ってよいほど身体的に(体つきではなく、弱い部分が)
似ている。 それだけに、80歳のあの頃、母は今の私のような
病状の中にいたのだろうな・・・と、思いを巡らせている。
 私は、傍目からは病弱には見えないというよりも元気そうに見える。
母もそうだった。だからこそ・・私は気付かなかったのだろうなと思う。
 みなさんは、ご両親と25歳~35歳も年齢が離れているのでしょう。
どうか、ご両親を大切にしてあげてくださいね。