書きながら 思っていることがあります。
このブログを読んで下さっている方々の多くは、わたしより若い人たちなのだから、
理解されないかも・・と、思っています。 なぜならば、私がこれから書こうとして
いることを、私が60歳の頃に読んだとして、ふ~ん・・・そうなのか・・・という程度しか
理解できなかったのではあるまいかと、自分の若いころを振り返ってみて、そう反省
しているからです。
40歳の頃には、世間のことは何でも知っているように思っていたものでした。
しかし、人間とは40歳程度の経験で広い世界の歴史から今に至る事柄や、社会
で起こっている多様な事象や、化学工場のような体の内部まで知ることなどある
はずがなかったのです。
歳を重ねるごとに、知らないことが多いことを自覚し、その後により一層の努力を
したうえに、様々な分野の書物を読み込み、学んだのですが、病気のことに関しては、
その病気にならないと分からないことがあると知りました。ということは、医者でも知って
いるようで知らないことが多いと考えて間違いないのではないでしょうか。
75歳を超えてからの身体の変化は、経験しなければ分からないと断言してもいいの
ではないでしょう。
できたころは、嫌なネーミングだな・・と文句を言っていたのでしたが、前期は、ともかく
後期高齢者というのは言い得て妙だと、実感として思っています。
しかし80歳を超えると一段と「問題個所」が多くなってきて「末期高齢者」などと比喩
されたりしますが、それも言い得て妙かもしれません。
若い方(70歳でも若いのです!!)が読めば、なにを言ってるの、80歳まで生きたの
だから十分じゃないかと思われるでしょうが、そこが人生の中で最も難しい局面なのだと
自分が80歳を超えてから気づきました。 やはり、経験し、その場にならないと分からない
のです。
わたしは50歳ぐらいまでしか生きられないと考えて5年刻みに生きてきたと(全力疾走で)
経緯があるので、いつ死んでも悔いはないと思ってきたものです。 ところが、この歳になって、
いつ死んでも良いとは思っていますがいつ、どのように死なせてくれるのか・・ということの
重大問題にも直面しているのです。
ですから、ここに書きつづることは、若い人たちにとっても、皆さんのご両親にとっても
大事な問題としてお読みいただけるように願っているのです。 (3に続く)