中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

死後・人体を堆肥化する法案が、アメリカで通過

 死ねば土に帰る・・と、昔から言われていた。全くその通りで、死後は棺桶に入れられ、
穴を掘った墓場に沈められ、上から土をかぶせられる。 木製の棺桶は数年後には
朽ち、死体も年月とともに土に帰っていく。
 私の父は、若くして死んだので、そのようにして墓地に埋葬された。 その時の状況
は、今もはっきりと私の脳裏に残っている。 この辺りに掘られた穴に (穴は近所の
男性たちが掘ることに決まっていた)座棺に座った状態の父が沈められて行って、上
から土がかぶせられたのだった。 棺桶が腐ると穴が陥没するので、それを見越して
土を饅頭のように盛っておくのだと、聞いていた。
 さて、話はアメリカに移る。
 米ワシントン州の州議会で21日までに、人間の遺体の堆肥(たいひ)化を認める法案が
可決された。ジェイ・インズリー州知事が署名すれば来年5月1日に発効する。
同州では死去した住民らの埋葬は火葬もしくは土葬が普通なのだが、州議会のジェイミー・
ペダーセン上院議員が起草した新法は、人間の遺体を土に早く変容させる方法などと
表現した。
 同議員は万人に通じる経験に一定の技術の適用を認める時機が来たと主張し、「人間は自ら
好む方法で自らの遺体を処理させる決定が下せる自由を持つべき」とし、「環境により優しく、
より安全な遺体の処理方法は堆肥化だという。
 堆肥化については「遺体をわらや木片などの自然の材料で包む。約3~7週間すれば微生物の
活動の効果で土に変質する」と述べた。
遺族は施設を訪れ故人の遺体だった土を最終的に受け取ることも可能とし、その利用方法は
遺族次第と説明。不要なら、同社が地元の保存団体と協力し、州内の土地を育てることに使わ
れる方法もあるとした。
 埋葬に必要な平均費用は8000ドル(約89万6000円)から2万5000ドルの間で、火葬の
場合は6000ドル超。スペードCEOは堆肥化の埋葬方法は約5500ドルと想定しているらしい。
 死後、堆肥化されたいかどうか・・私は・・何とも言えないけど、死ぬ権利も法制化できれば
良いのではとは思っている。