中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

文科省・いつも方針を誤る

 文部科学省はとても大事な役所だと思っている。
しかし、文科省がこれまでにとってきた教育指針はいつも間違って
いたのではないだろうか。
 「ゆとり教育」は間違いの代表的なものであるが、今後も大きな間違い
をやらかそうとしている。
  最も心配していることは、高校の国語教育から文学が消えようとして
いることなのだ。 言い換えれば、国語教育の考え方が文科省の中で
変化してきているということでもある。
  スマホに代表される今の世代の人は、あまり小説を読まなくなった。
文科省の教育指針でも小説を読むことの重要性を無視していくかの
ようなものになっている。
  医学教育の中でも日本語教育が大幅にう減っており、そのために
患者と正しく適切なコミュニケーションが取れない医師が増加している。
本を読まない医師が多くなったせいなのだ。
 若い世代の医師で、芥川賞作家の平野啓一郎氏が書いた「日蝕」を
スラスラ読める人がどれぐらいいるのだろうか? 多分10%もいないの
ではないだろうか? 患者を前に威張っていても底の浅い医師は多い。
  文章力、会話力を無視した教育が医学部で行われている。それが
高校教育にも取り入れられて行くようなのだ。
  読み、書き、そろばんに代表される「生き力」は過ぎ去った古いもの
ではない。 今は護送船団方式のような社会の中で、ぎりぎり、やっと
生きてはいるが、己の力で生きられる人が少なくなっている。 だからこそ
スマホに依存する生活パターンとなる。 文科省のキャリアーの多くが
自分の力で生きられなくなっていることに気付いていない。
  英語習得をしたところで、日本語以上に英語力を習得できる人は1%
も現われないだろうに。