中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

思い出に残っている食べ物(1)

 84歳まで生きて、これまで食べてきたものから思い出に残って
いるのは何ですか?と訊かれても、84×365×3=の中から
選び出すのは難しい。
 記憶に明確に残っているものから抽出すると、3,4,5、歳の
ころ(3歳以下の記憶は当てにならないから)毎日育ての親である
叔母と商店街に出かけた折にクリームパンを買ってくれたことが
大一番かな?? 買ってくれないとパン屋さんの前にへたり込んで
梃子でも動かなかったようなのだ。 今どきのようにクリームがたっぷり
入ったパンではなく、渦巻状にクリームが掛けれれているだけのもの
だったが、今でもみると、心がときめく。
 5歳の終わりの頃生駒山の遊園地に行ったことがある。
ケーブルカーに乗って生駒山に登った。山頂にあるレストランで生駒
名物のカレーライスを食べた。 もちろんカレーと言うものを食べたのは
私だけでなく父も叔母も初めてだったのだった。私が「辛い!」というの
を父や叔母たちが面白がっていたし、帰宅してからも何度も話題にさ
れた。
 私が初めてラーメンを食べたのは中学校を卒業した年だった。中学
の同級生に高木進君がいた。 淡路島からの船から下船し中突堤から
阪神元町駅まで歩いた。駅の前の角地に中華の店があって、そこで
中華そばを食べたのがラーメンとの最初の出会いだった。彼は「どうだ、
旨いだろう!!」と自慢げだった。 その夜、尼崎に移転していた彼の
家に泊めていただいたことが記憶に甦ってきた。