私には89歳になる叔母がいる。
叔母は、神戸の娘の家と淡路島の家を住み分けている。
一人でも移動できるから大したものだ。
ところが、加齢による記憶力低下はどうしようもない。
しかし、叔母の娘たちは「母はぼけている」という。
私は、高齢による記憶力低下現象を「痴呆」と同意義で
いうのは高齢者に失礼だと叱っている。
私は81歳。やはり記憶力は確実に落ちてきている。
とんだ間違いもある。
もし、娘たちと同居していたら「パパもぼけてきた」と
いわれるのかと思うと、ぞっとする。
「忘れっぽくなったね」といわれるのは許せるが、「呆けてきた」
と言われるのとは違う。
高齢者をボケ扱いするのはやめてほしい。
お店などでも、高齢者とみると、幼児語を使って対応する店員が
いるが、そういう態度は失礼なことだと気付いてほしいものだ。