中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

台風被害は減っているのか増えているのか

 台風21号は過去最大級などと新聞などで報道されている。
最大だとは言っていないが最大級となっていることに注目してください。
 さて、いつものことながら室戸台風にこだわっているが、ちょっと比較
してみよう。
 ★ 室戸台風  1934年9月21日
    911、6 hpa(気圧) 数字が少ない方が台風が大きい。
    上陸時最大風速 60m/s
    死者 2700人  行方不明者 334人 負傷者 14,994人

 ★ 第2室戸台風  1961年9月16日
   888hpa    最大風速 75m/s  
   死者 194人  行方不明者 8人 負傷者 4972人

 昨日の台風21号 2018年9月4日
   915hpa(詳しいことはまだわかっていません)
   最大風速  55m/s
   死者 11人 負傷者??

 このように比較してみると、死者、行方不明者、負傷者が大幅に減って
いるのが分かります。 住居などの建造物が強化され、防潮堤など高潮
対策が進み、人々の台風への意識が向上した結果だと思います。
 しかし、経済的被害は人的被害と反対に増え続けています。
 室戸台風の時の経済的被害と今回の21号台風による経済被害とでは
比べられないほどの違いがあるのです。
 だから、人的被害が少なかったからと言って、台風対策が成功している
とは言えないでしょう。 
 私の記憶に残る台風の中で、紀伊半島を横切って伊勢湾に入った
伊勢湾台風」があります。
 1959年9月21日でした。期せずして室戸台風と同じ月日です。
 ★ 895hpa  最大風速  75m/s
    死者 4697人 行方不明者 401人 負傷者 38,921人
 おりしも高潮と時刻が重なって被害が増幅しました。 この台風が
高潮対策をかなり推し進めたように考えていますが・・このことを忘れ
ないようにしたいものです。
 四国沖~紀伊半島などから上陸する台風は勢力を保ったままの
巨大台風が多いものです。