中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

天災を招いた県と、防いだ県

 西日本豪雨気象庁が記録を取り始めてからの記録の年間平均の
4倍以上の雨量が72時間で降ったというすいさまじいものだった。
 岡山県が発表した亡くなられた方々の一覧を見ていると、62人の内
高齢者(65歳以上)が49人だった。 
 被災者が口を揃えて言っていた「岡山県は天災の少ないところなので
予備知識が少なかった」というのが気にかかる。 確かに岡山県は比較的
天災が少ない。とくに地震災害はほとんどないことで知られている
 だが・・市民だけではなく行政当局まで「天災が少ないから・・」と天災に
対する備えがなかったとは情けない。
 決壊した河川を20年以上も整備もせず、維持管理もしていなかったと
いう怠慢は問題だ。 想定外とか、想定内とかというものではなく、想定
すらしていなかったというのだからひどい。
 今回の豪雨で最も雨量が多かった高知県の被害が少なかったのは
過去の豪雨災害の教訓から、長い時間をかけて治水工事を進めてきたから
だった。その結果、高知市は一部の地域を除いて1時間あたり77ミリの豪雨に
襲われても対応できる排水能力がある。
 ちなみに、東京都の排水能力は1時間あたり50ミリ、岡山や広島は40~50
ミリ程度。高知市の排水能力は1.5~2倍以上高いのが災害を少なくしたようだ。
 備えがあってこその結果であり、岡山県などは備えがなかったために結果と
して、今後問題化するだろう。