わたしは野球が大好きだ。 なにしろ私が生まれた年に巨人ジャイアンツが
生まれたようなものなのだ。 と言うことは、野球ってそんなに古いスポーツじゃ
ない。 アメリカのメジャーだって近代的野球と言われるのは100年前からだ。
野球は、その時代と共に少しずつ姿を変えている。ルールの変更も多々あったし、
用具の発達も凄い。
グローブだってバットだってスパイクだってボールだって50年前のものとは大きな
違いがある。 そういう用具の発達やルールの改正など様々な変遷をわたしは見て
きた。 野球のどこが面白いのよ・・と言う人もいる。動いているのは投手だけじゃ
ないか、サッカーだったら全員が動いているぞ・・と言う人もいる。 しかし野球の
面白さの中の重要な部分には「間」があるのだ。 間のない野球は間が抜けたものに
なる。 昔のラジオ放送的に言うと「ピッチャー第1球のモーション、投げま下、打ちました
大きい、大きい、ぐんぐん伸びてホームラン、ホームラン!!」 というようにのんびり
したスポーツが野球なのだ。 でも、プレーしている方はのんびりなんかしておれない。
本当はなかなか野球は難しい。 プロ野球と共に育ってきたような私は、最近になって
ますます野球選手とは大変だな~と思うようになっている。 簡単そうに思ってる人は
野球を知らないからだろう。
ところで、今年のメジャー野球で異変が起こっている。
メジャー30球団の4月のデーターを見ると史上初めて1カ月間で安打数(6360)より
三振数(6656)が上回っている。
長打狙いの打者に対し、約160キロ近い豪速球で抑えにかかる投手が多くなっていて、
投打ともパワー偏重に拍車がかかっている現状をあらわしている。
メジャーではダウンスイングからアッパースイングに打法を変えてホームランを狙う
選手が多くなり、昨季は史上最多6105本の本塁打がうまれた。
ホームランは「華」ではあるが三振は「冷水」のような気もする。塁上にランナーが
にぎわう展開の方が野球は面白いと思う私には、ホームランか三振かと言う打法は
好きではない。なぜなら、そういう野球には「間」がないからだ。