中原武志のブログ

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4割のがん検診見落とし問題・続報

 青森県は、胃がんと大腸がんの検診でがん患者の4割が見落とされていた可能性が10の町と村を対象にした調査で明らかになったことについて30日、市町村の担当者を集めた会合で説明し、出席者からは「深刻な結果に驚いている。がん検診の精度の向上を徹底したい」などといった声が聞かれました。
 この調査は、青森県が平成23年度に県内の10の町と村が行った胃がん、大腸がん、乳がんなど5つのがん検診を検証したところ、胃がんと大腸がんでは患者の4割が、見落とされた可能性があることがわかったものです。 
 会合には県内の各市町村のがん検診の担当者らが参加し、今回の調査を行った弘前大学の松坂方士准教授が「がん検診は、一般的に20%程度の見落としの可能性は許容範囲と考えられるが、今回の調査結果はそれを上回っている」などと説明しました。 
 そのうえで、原因について胃がんのX線検査で造影剤として使うバリウムの濃度は適切だったのか大腸がんでは、検査キットの使い方に問題はなかったかなどさまざまな要因が考えられるとしました。 
 これに対し、出席者からは「深刻な結果に驚いている。検診を行う医療機関と連携し検診の質の管理を徹底したい」とか「受診率を上げることにとらわれすぎていた。今後は検診の質にも目を向けたい」などといった声が聞かれました。
 青森県は今後、がん検診の検証の対象を今回の町と村以外にも広げて検診の質の確保を進めていくことにしています。