中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

高校野球・投球数は何球までならいいのか?

 甲子園の選抜大会も終わったが、この大会後にフアンや関係者の中で
 再び問題になっているのが、投手の球数制限を設けるべきではないかとの
 議論である。
 いつも例えに出されるのが、横浜高校時の松坂投手なのだ。
 高校時に、肩に負担をかけ過ぎたことが、後々になって松坂をつぶしてしまう
 結果になったのではないかと・・・言われている。
 アメリカのメジャーは、早くから球数制限を設けて、投手寿命を延ばすことを
 実行してきている。
 メジャーでは、先発投手が100球を超えて投げることは少なくなっている。
 近年では、日本のプロ野球も、メジャーの規制に近い投手の使われ方をしている。
 しかし、高校野球はリーグ戦ではなくトーナメント方式で戦うために、一度も負け
 られない。負ければ、そこですべてが終わってしまうということになる。そのために
 エースピッチャーに投げ続けさせる。エースで勝負して負ければ諦めもつくが
 エース温存して負ければ悔いが残る。
 選手たちは・・多分・・どのチームも・・日々猛烈な練習をしている。
 普段は他校との練習試合(年間60試合と言う場合もあるらしい)があり、試合を
 しない日は、遅くまで練習をする。かなり過酷な日々なのだ。
   春と秋に、各都道府県別の春季大会があり、2位までに入れば・・たとえば
 兵庫県の場合は・・近畿大会へと駒を進める。
 県大会の優勝校は夏の甲子園へ。
 秋になると県秋季大会があり、上位2校は・・近畿大会へ。
 近畿大会の結果が翌年のセンバツ大会出場の資料となる。例え県大会で優勝
 していても、近畿大会1回戦で県代表の2チームがどちらも負ければ、兵庫県から
 センバツに1校も選ばれない…と言うこともある。
 こういう事情は46都道府県・・すべて同じだとおもう。 だからこそ・・無理をさせても
 勝ち残りたいのだろう。選手たちの保護者達も・・・甲子園を目指しているのだから、
 「息子に無理をさせないで!」 なんて、言うことはない。
   高校生という、肉体的に最も成長が著しい時期に、肩を使いすぎるとよくないだろと
 専門家でない私でも思う。 個体差もあるだろうから一概に決められないということもある。
 子供の時から「肩を作る」ことをしてきた人と、中学生になってから投げ始めた・・という
 選手の間でも・・違うかもしれない。
 いずれにせよ、無理をさせて、せっかくの有望な人材を潰してほしくない。
 専門家による、まじめな討議を経て、納得できる結論を導き出してほしいものだ。
  今年のセンバツで活躍した選手たちの将来が明るいものでありますように、祈っている。