先日「今年の関心事」で10項目を書きましたが、うかつにも
AI(エーアイ・人工知能)のことを書き忘れていました。
AI研究は急速に進んでいて、予知を上回る研究速度のようです。
人工知能という言葉にはあいまいな部分が多く、AIだけですべてを
表現できないので、たぶん近いうちに別の表現ができるのではないかと
思っています。
人工知能研究には二つの立場があって、一つ目は「人間の知能その
ものを持つ、機械を作ろうとする立場」と、もう一つは「人間が知能を
使ってすることを機会にさせようとする立場」に大きく分かれています。
その定義の仕方によって、研究方向が違ってきているようです。
私が思うには、このような研究者の思いを超えるものが現実を超えようと
しているのではないかということです。
コンピューターにディープランニングさせることによって、人間が思い描く
以上にコンピューターが経験を重ねてどんどん進化していった結果が、
将棋の世界などではAIを恐れるあまり、勇み足をしてしまって、棋士に
対局禁止令を出してしまうなど、混乱が起きているようです。
プロの将棋や囲碁の世界は、並の人ではとても及びもつかないほどの
頭脳の持ち主なのですが、AIは、それさえ超えてしまう。デイープランニング
を繰り返しているのですから、どんどん強くなることはあっても弱くなることは
ない。体調の変化で負けるということもない。進化あるのみです。
勝ち負けの話だけなら、もうすでに勝負あったというべきでしょう。
自動車のAI利用が急速に進んで、今年は日産もトヨタもそのほかの
自動車メーカーも「自動運転車」を走らせるようです。
完全自動化では、車が売れなくなることもあり、万一の事故の際の裁判
問題も踏まえて、人を助けるAI搭載というタイプが主になるのではと予測
しています。近未来が面白くなってきたと言えるかも。