中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

医療不信を考える(6) 日本の医療レベル... 3

 前回で医学教育のことに少しふれました。
  ところで、このブログを読んでくださっている方の中で
 インターンって言葉を知っている方もおられるよ思います。
 今では「インターン」って制度はなくなっているのですが、
 研修医のことをインターンって思い違いしている人もいらっしゃる
 ことでしょう。
 医師になるまでの過程については別の日に書こうと思っていますが、
 医師になってからも、日本は天国なのです。
 医師免許さえ取れば、「自由標榜」できるのは先進国では日本だけでは
 ないでしょうか。
 私が知っている医師も、耳鼻科から整形外科医に標榜を替えました。
 整形外科の方がよく儲かるからでしょうね。
 このように、開業する際に、どんな診療科目を名乗っても良いという
 のが、日本の医師の世界です。
 医者なら、なんでもわかっているからそれでいいのではないかと、思う
 人がいます?
 医学教育のところでも書きましたが、十分な教育はできていません。
 それなのに、医師免許さえ取得すれば自由標榜できるなんて、あまりにも
 ひどい制度なのです。
 運転免許だって、普通車免許を持っていれば、どんな車にも乗れるって
 わけないでしょう。特殊免許は、なかなか取得できないものです。
 しかし、医療の世界では、「専門」でなくても専門のフリができるのです。
 医院やクリニックへ行くと、額に入った「専門医認定」を何枚も掲げて
 います。しかし、あれは欧米でいうところの専門医ではないのです。
 欧米では、専門医になるためには、猛烈な学問と年月を必要とします。
 日本では、たくさん存在する「・・・学会」というものに出席すれば専門医
 認定がもらえるようになっています。
 国家試験も何もありません。紙一枚の認定なのです。
 ここで、分かりやすく日本の医療レベルについて書いておきましょう。
 南アフリカシンガポール、香港の医師免許を持っている専門医と
 日本の専門医認定医とを比較してみましょう。前者がAクラスなら
 後者はCクラスと言っても言い過ぎではないと言えましょう。
 もちろんこれは、一般的な話であって、日本でも10%ほどの素晴らしい
 医師がおられます。