ボージョレ・ヌヴォー 商魂に乗せられて騒ぐ癖
毎年11月第3木曜日と定められたボージョレ・ヌヴォー解禁日。
これもまた商魂たくましい人たちによって作られた商品と言って
よい。
もともとは、フランスのブルゴーニュー地方で作られて赤ワインの
その年の新酒のことであり、本来は農民たちが収穫に感謝する
祝いとしていたそうであり、業者を集めての試飲会で出されていた
ものだ。
同じボージョレ・ヌーヴォーと言ってもたくさん(何百種)の品数があり、
どれが美味いのかどうかは定かではない。
日本では、昔からブドウの売れ残り処分としてワイン作りが行われた
という経緯があり、あまりうまいワインはなかったが、しかし現在では
ヨーロッパなどのワイン産地と同じように、ワイイン適したブドウを
栽培し、そのブドウに適した酵母を使って生産しているワイナリーが
増えていて、日本のワインが格段に旨くなっている。
私は、もっと日本のワインを飲んでほしいと大声で訴えたい。
ワイン表示のところで、外国から入れた原酒を混ぜても「日本産」
と書くことが認められているが、これを改めてほしいものだ。
日本産のヌーヴォーがもっと飲まれても良いのではないだろうか。
純日本産・新ワインなどというと、野暮なのかな~。
言葉の響きに騙されて、高くてまずいものでも感激できる人は、
ワインの味を知らない人なのですね。
NHKのアナウンサーまで、この商魂にのって喋っている現象には
がっかりです。
ところで、豪州も美味いワインがたくさんあるのですが、高級品は
少量生産をしていて、日本のホテルなどとの契約出荷しているそうだ。
そのために、豪州で美味いと思って飲んでいたワインが日本では
手に入らない。日本で売られている豪州産ワインは安物ばかりで
がっかりだ。ワインはフランス・・などと思っている人はワインを知らない
人かもね。
一升瓶で売られているワインを勝って、パリから列車に乗りコンパー
メントの席で6人で飲んだ遠い日のことを思い出しながら書いている。