私はイヌが大好きなので、自分も「犬派」だと思っていた。
ところが近頃、ひょっとして「猫派」かもしれないと思う
ようになっている。
歳の離れた従妹に尋ねてみると「そうよ、オッチャンは猫派よ」
という。
私の娘と歳が変わらない従妹なので、彼女は私のことをオッチャン
と呼んでいる。
「どうして、猫派だと思っていたの?」と聞くと
「そうでしょう、オッチャンは、日本のどこだって、外国でだって
平気で暮らせる人だから・・犬族だったらそうはいかないかも」
なるほど・・そうか。
私は、どこででも暮らせる。特定の人に寄りかからなくても生きていける。
なるほどな・・。と納得した。
私は一度だけ猫を飼ったことがある。前にも書いたよね。
犬のようにしつけたので、犬のように私になついていた。
私は、犬には詳しい。ドックショーの審査員の資格も持っていた。
だからしつけ方もよく知っている。
素晴らしく賢い猫だったので、ついもう1匹ともらってきた猫に追い出されて
どこかへ行ってしまった。
その時から、猫が嫌いになった。
最近になってネコに関心を持ったのは、ドラマの中で「ちくわちゃん」
が出てきてからだ。
妻が「可愛い猫!」と叫んで私を呼んだからだ。
「なんじゃ・・ぶすな猫」と私は言った。
しかし、いつの間にやら、ちくわちゃんに魅せられていたのだった。
(続く)