今年のノーベル医学生理学賞の受賞した、東京工業大学栄誉教授の
大隅良典さんの受賞は「オートファジー」理論だった。
多分もう解説をやっているかもしれないし、明日にもそういう番組が
あると思うが、それでもノーベル賞の受賞理論なんて言うものは
難しい。
極々・・砕いて砕いて・・一口に言うならば・・・
「人間などの生物は、タンパク質のリサイクルをやりながら生きている」
ということだろうと、私は認識している。
こういう話し合いを日常的にやっているのが、私たちの「日本がん楽会
(らっかい)」なので、なんとなくわかる…とい感じで書いてみた。
一般の人は、タンパク質と聞くと1種類だと思っている人が多い。
しかし、人間の場合に例を取ると、6万~10万種のタンパク質がある。
タンパク質は1種類ではないのだ。
タンパク質なくして生物は生きておられない。
人間は、毎日タンパク質を作りながら生きている。
細胞の核の中にあるDNAとは、タンパク質を作る命令書でもある。
だからこそ・・・受賞対象となった「オートファジー」には興味がある。
このオートファジーは、今後の研究を一段と進めて、初めて私たちの
医療にも成果が表れてくるのだろうと思う。
すでに、医療にその効果が認められている本庶祐(ほんじょう・たすく)
氏でなくて、ある意味では少し遠い、今後に期待の集まる研究が受賞
したことも興味深い。