がんという病気になれば命にかかわる・・と言うことは
誰でも知っている。
なにしろ、死亡原因のうち、がんで亡くなる方が最も多いの
だから。
がんがどうしてできるのか・・・・は、今もってはっきりとは
わかっていない。
がん発症のメカニズムが、論理的には分かっていても、いつ、
どのようにして「がん」が発症したのかが分かっていない。
もし、それを突き止めることができたらノーベル賞ものでしょう。
人間は工学的ではなく生物であり、化学工場的なものなので
いつ、どこで、どんな化学変化を起こしているかが分からない。
しかし、がんの多くは (少なくても、ここでは多くは・・という
表現にしておく) 生活習慣と深い関係があることは間違いなさ
そうだ。
生活習慣の中で、最も深くかかわるものは、食事だろう。
人間を生かすも殺すも食事なのだ。食べなければ死んでしまう。
食べ過ぎても死んでしまう。
生きていくうえで、必要な栄養素を摂取しなければ、化学工場が
合成物質も作り出せないし、血液に栄養素を流せない、一つ
一つの細胞が求めている(タンパク質合成のために必要な栄養素)
ものを提供できない・・・という、ことになる。
だから、食事と「がん」には大きなかかわりがあるということは、
100%間違いないだろう。
しかし、がん患者に「これを食べればがんが消える」というのは、
たぶん・・100%間違いなのだ。
がんを作ってしまう…ということと、食べて治すということとでは、
全く意味が違うからなのだ。
(続く)