中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

がんと食事法を考える

 先ほども書いたところだが、補足しておきたくて書いている。
何年前だったか・・京都大学の元・教授の講演会で「塩の摂取
過剰ががんの原因」と決めつけておられた。
 塩も砂糖も過剰摂取は毒になるというのは言うまでもないことだ。
しかし、過剰になるほど塩を摂取する時代は過ぎ去っている。
 日本が貧しいころ、あるいは貧しいことがあった地域では塩漬け
した保存食品が多く食べられていた。だから、そういう地域では
胃がんが多発していた。
 砂糖を過剰摂取すれば、糖尿病になるだろう。塩も砂糖も毒なのだ。
では、人参はいいのかと言うとこれも問題があります。一日1本程度
食べていればビタミンA補給には十分です。 それ以上摂取すると
どうなるか? 人の胃袋は人それぞれですが、ほぼ決まった量しか
食べられません。決まった量の中で、何かが過剰に食べ過ぎると
必要とされる栄養素に不足が生じてしまいます。 
 野菜にしても葉っぱものや根菜類、肉だと牛、豚、鶏など、豆類も
出来ればいろいろ。そして果物類をいろいろ。 まんべんなく摂取
すると、どれかに偏った食事ができないはずいなのです。
  がんの発生はとても複雑で、いま持って確実なことは分かって
いません。DNAが傷つくということは日常的に起こっていることです。
それが重なった時にがん化する・・と言うことになっていますが。
 胃がんの原因が「塩」だと言われ続けられましたが、今ではヘリコ
バクターピロリ菌が原因だと判明しています。
塩の過剰摂取でただれた所にピロリ菌が取りつく。ピロリ菌は井戸水
にありますが、どの井戸でもあるというわけではありません。
 水道水になってピロリ菌保持者は減ってきています。
 がんと言うのは、体のほとんどの臓器や器官にできます。特定の
原因となるがん(たとえばガラス繊維と肺がん、イギリスでの煙突掃除
と小児の膀胱がん)などもありますが、そういう特定原因は稀であって、
多くのがんの発生原因は分かっておりません。
 それを「塩」だとか「動物性蛋白質」だとか「牛乳」だとかいう人がいます。
もしそうなら・・欧米の人たちはどうなるのでしょう? 日本人と欧米人とは
違うという人までいます。 そうでしょうか? がんの発生原因としてほぼ
間違いないのは「酸化」です。 でも・・これがなかなか難しい課題なのです。
 単に食べ物の酸化だけに絞ることはできません。 人間の身体は、皮膚
も、口から肛門まで・・すべて「外」なのです。外界とつながっています。
体内ではなく、体外なのです。だから酸化作用を受けやすい・・・。穴があいて
いる、耳、鼻。目も外とつながっている。 そう思うと、どこにがんができても
不思議ではない。 あまり考え過ぎないで、普通に暮らし、まんべんなく
食していれば・・それでよいのです。 摂り過ぎはなんでもよくないのです。