中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

(がん本)の嘘を知ってほしい

 今日の朝刊の1面に掲載されているがんの本が気になっている。
書名や著者名は伏せておくが、その広告の中に列挙されている
箇条書きを読んで唖然とした。
 ★ がんは動物性蛋白の過剰摂取が重要課題
 ★ がんは早く切れば100%治ると医者はいうが、見放された
   末期がんが回復するケースも
 ★ がん患者の80%が1年以内にがん以外で死去-このことは
   なにを意味するのか
 著者がどんな人か知らない。本を読んでいないので、箇条書きの
内容の説明がどうなっているのかはしらない。
 しかし、少なくともこのような箇条書きを本の広告に列挙しているの
だから、それに沿った内容であるはずだ。
 (がん本)にはしばしばこのような無責任なことを書いたものが出版
されている。 多くの人がこのような本によって惑わされ、間違った
選択をしてしまう。 動物性蛋白質の過剰摂取と言うと、動物性蛋白が
がんの原因のように思い込んでしまう人が少なくない。 そして、動物
蛋白質を取らないように努力している人も少なくない。
例えば週に3,4度の肉食(牛、豚、鶏肉など)を食べても過剰摂取には
ならないし、アスリートのような場合では毎日肉食をしても過剰とはいえ
ないだろう。 私は週に3,4度肉食している。もちろん量は心得ている。
 84歳まで、こうしておられるのは動物性蛋白のおかげなのだ。
もちろん蛋白質は豆類などからも摂取している。何よりも偏らないことが
一番正しい食事法だと言える。
 がん患者の80%が1年以内に、がん以外で死亡するとは、脅しと
しても度が過ぎる。 何を根拠にこの著者は書いたのだろうか?
 私は(がん患者会)を主宰しているので多くのがん患者を知っている。
関わってきたがん患者数も半端ではない。 しかし、これらの箇条書きが
全部ウソだとはっきり断言できる。 私が関わってきたのはすべての
部位のがん患者であり部位は偏ってはいない。 
 こんな本に踊らされて、偏った食事になったりしないようにしていただき
たい。 こんな本が増刷されているなんて・・正しいがん知識が普及されて
いないことに驚いている。