に出る予定だという。その足掛かりに、きょうの大阪マラソンの10キロ
に出たと聞く。
しかし、ぜひこの記事を野口さんに読んでいただきたいと願っている。
野口さんはアテネオリンピック以後は不調が続いている。
でも、その不調を不甲斐なく思う人はいないはずなのだ。
金メダルを獲得したとき、日本中の人たちは歓喜した。
私はマラソン大好き人間だが、あのような過酷なコースと気象条件での
レースを観たことがない。
2004年のあの日は気温35度だった。32キロまで急坂が続くコースだった。
序盤は世界記録保持者ラドクリフが引っ張った前年の4月、ロンドンで
2時間15分25秒の世界最高記録を樹立している最強者だった。
そのラドクリフも急坂の続くコースにばてて35キロ過ぎに後退していった。
ヌデレバの急追も振り切っての見事な金メダルだった。
あの日のことは私たちは忘れない。あの感激を忘れない。日本中の人たちが
あの感激を忘れないだろう。
だから、不十分な体調の中を無理な出場をしないでほしい。
レースに出場しなくても、あなたを一生忘れない。